3.うんちができるまで〜大腸のはたらき
大腸の働き具合で、うんちが変わる
私たちは食べ物を食べ、食道や胃、腸で生きるのに必要な栄養を吸収し、不要なものは体の外へ出して、生きています。「不要なものを出す」ことは、食べることと同じくらい、とても大事!
うんちをつくるのは、「腸」の中でも「大腸」の役目。大腸の仕事は、栄養を吸収した後の食べかすから、水分を吸収し、残った要らないものでうんちをつくることです。健康なうんちは80%が水分、20%が食べカスや腸内細菌、はがれた腸粘膜でできています。大腸の調子が悪くて、水分が吸収できないと下痢、吸収しすぎるとカチカチうんちになってしまうというわけ。
1週間、うんちがつまった腸では…
大腸の働きを左右するのは、そこにいる腸内細菌のバランス。長さ約1.2〜1.5mの大腸には、600兆個〜1000兆個、重さにして1〜1.5キロの腸内細菌がすんでいます。大腸はまさに、腸内細菌の王国!
食べ物が口に入ってから、うんちになって出るまで、約30〜120時間(個人差があり、食べ物によっても変わってきます)。便秘の人だと、大腸にうんちが1週間つまったまま、なんてことも。食べカスを一週間もおなかに持ち続けていたら、どうなるか…。
大腸がしっかり働いていれば、腸では「発酵」が起き、うんちはスムーズに体の外へ出されます。大腸の働きが悪いと「腐敗」が起きます。お通じの調子が悪くなり、うんちは臭く。悪玉菌のつくった有害物質は、血液にのって全身へ…。つまった腸の影響は、腸だけにとどまってはくれないのです。
参考
『ウンコミュニケーションBOOK』辨野義己(ぱる出版)
『見た目の若さは、腸年齢で決まる』辨野義己(PHP研究所)